「明日自分が死ぬかも」そう考えて生活している人はほとんどいません。

でも「明日死ぬならやっておきたいことはある」と誰もがそう考えています。
もう10年ぐらい前になるでしょうか。私が訪問リハビリを経験することになった頃の話です。


当時は一般病院に勤めていたのですが、訪問リハビリって病院よりも症状が安定している方が多く、ピリピリした雰囲気もなくリハビリを行っていたように思います。


そのときもそうでした。


その患者さんは一人ぐらしの高齢者で、退院後に動きにくくなったことをご家族が心配して、訪問リハビリを依頼されました。


リハビリが終わりいつものように玄関まで送ってくださって、

「バイクは気をつけなあかんで」

と心配してくださっていたことをとてもよく覚えています。


「はい、ありがとうございます」と何気に返した言葉が、その方との最後の会話となりました。



自宅で急逝されたという連絡をいただいたのは、数日後のことでした。


事実を聞かされても、「えっ?なんで?」と理解して受け入れるのに時間がかかりました。


理学療法士になり、自分の患者さんが亡くなることはもちろんありますので、人が死ぬということに鈍感になっていた部分もあります。

ただ病院では、何か疾患があって症状が徐々に悪化してお亡くなりになる患者さんが多いです。なので少し心の準備をする時間があります。

そのときはそれがなかったんで、けっこうダメージが大きかったです。



一期一会という言葉があります。意味はみなさん、わかっていると思いますのであえて書きませんが、意識されたことはあるでしょうか。


冒頭にも書きましたが、自分の命もいつ終わるかわかりませんし、今度絶対会えるなんていう保証はどこにもありません。


でもそれを日々実感して過ごしているかというとそんなことはなく、みんな今日という日が、明日も明後日も続くと勝手に思い込んでいます。

毎日があることを当たり前とすることはやめようと、そのとき誓いました。



ところで明日5月11日は母の日ですね。

いつもは感謝の気持ちを伝えられない母親にも、たまには感謝してはいかがでしょうか。

来年もある、なんて考えていると、痛い目にあうかもしれませんよ。
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