患者紹介ビジネスについて、先日新聞で取り上げられていましたが、それに関連して今日は書いていこうと思います。
在宅患者紹介ビジネス1


先日ある新聞の一面に患者紹介ビジネスについて書かれていました。

簡単に説明すると、往診を行っている病院や医院に対して、施設に入所している高齢者を業者が紹介します。

紹介された医師は月に2回往診します。検査や薬の処方などを考えると、月2回の往診で医師には6千点、すなわち6万円以上の診療報酬が入ります。

業者には紹介料として、往診によって得た診療報酬の2割を支払うというものです。

他にも鍼灸の紹介状などのビジネスもあるようですね。


この記事を読んで思ったことがふたつあります。ひとつは明るみに出た分は氷山の一角で、もっともっとあるんだろうなということ。もうひとつはまじめに往診をやっている医師もいるのにということです。


病院や医院は善意ではやっていけません。私が以前勤めていたところでも、お金を稼ぐことをかなり求められました。そういう意味では病院も会社と同じです。

ですから患者さんに来院してもらって、よい治療を提供して、診療報酬をいただく、この流れはどの病院も理想にしていることです。

ただしたくさんの病院ができて競争が激化し、中小規模病院や医院にとっては患者さんに来院してもらうことが容易ではない場合もあります。

そのとき、悲しいことに、本当は必要のない入院をすすめたり、過剰な医療(検査や薬)を提供して、お金を稼ごうとする病院がでてきます。


患者紹介ビジネスに手をそめた病院や医師がいる背景には、経営的に苦しい台所事情もあるのでしょう。もちろん許されることではありませんが。


さっそく厚生労働省で実態調査に乗り出し、業者ではなく医師がこのような業者を利用することを規制する方向に動きそうです。


ただでさえ医療費が高騰しているのに、こんな必要のない悪徳な医療のために私たちの税金が使われるのは許せませんよね。


ただ全ての往診医がそんな悪いことをしているわけではなく、本当に患者さんのために必要な医療を提供されている医師がいます。

私が一緒に仕事をしている医師も、本当に在宅で過ごされる患者さんやご家族にはなくてはならない存在です。


あのニュースを読んで、すべての在宅医が悪いことをしているように思っているのならそれは間違いです。

それを伝えたくて、今日は記事を書きました。
関連記事
ジャンル : 心と身体