施設に入所することは想像以上に大変なことかもしれない、
最近そんなことを考えています。
今日は私見というか、私が感じていることを書きますので、
「それは違う」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

理学療法士高齢者快適生活


高齢者が要介護状態となり、身内の介護が受けられず、
ヘルパーを利用しても自宅での生活が困難になると
施設に入所して生活することがあります。

この仕事に就いて知ったことですが、高齢者を自宅で
介護し続けることは本当に大変です。


私は祖父母と同居していました。祖父は小6でなくなりましたが、
当時はいまで言う急性期病院でも長期で入院することが
可能だったので、病院で看取ってもらいました。

でも小6のときだったので、はっきりと記憶にはないです。

祖母は高3のときに亡くなりましたが、最後の一年は病院や
施設を転々とし、父が苦労していたのを覚えています。


自分の両親はいま古希を迎えたところですが、自分の両親が
高齢になり介護が必要になったらどうなるのだろうと、
ときどき考えます。

兄弟が近くに住んでいないし、超がつくほど和の生活を
しているので自宅で住み続ける想像はしにくいです。


一昔前って、歳をとれば病院や施設に入ることが当たり前で、
「家でみれないから、(施設に)入っといて」と、
歳をとれば施設に入ることが当たり前であるかのように
施設に入所させられている高齢者が多くいました。

その傾向はいまも残っているのでしょうが、高齢者が
増えていたり、施設がいっぱいだったりで、それが
許されない環境になってきました。


家族にとっては心苦しい気持ちもあるでしょうが、
一方で「年寄りだし施設でもいいだろう」という
考えもあると思います。


施設で働くと分かるのですが、実際に施設に長期間入所する
のはけっこうつらいです。

基本的には外にでる機会がないです。催し事や理学療法士が
屋外に連れ出さない限り、外気に触れることはありません。

動ける人なら一人で散歩したくても、そうすることができず、
施設の中を歩くしかありません。

施設は広いといってもショッピングモールのように広い
わけではないので、30mぐらいの廊下を歩いていても
筋力を維持していくには限界があります。

理学療法士のリハビリや生活リハがあるといっても、
回復期リハのように手厚いわけではないですし。


施設の中でずっといるのは、体力や動作能力を落ちるだけでなく、
精神的にもつらいです。いまこのブログを読まれている方が
半年施設から出ずに暮らすことを強いられたら、かなり
厳しいと思います。私には無理です。


時々介護保険の調査員の方が来られて、
「いま何月ですか?」
とか、
「いま季節は何ですか?」
って聞いていて答えられない方がいますが、冷暖房が完備され
一年中同じ室温で維持されている施設の中で過ごしていれば
季節が答えられなくのも頷けます。


もちろん全国を見渡せば、入所さんのことを考えてすばらしい
活動をされている施設もあるとは思いますが、私が見てきた
中には自分の両親を預けていいと思える施設はなかったです。

施設で元気で楽しく高齢者が過ごせる環境って
なかなか難しいものですね。


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