前回のお話ですが、少し反響があったので、
少し続けます。

「ほんとに筋トレはしなくてもいいのか?」を
考える前に歩行にはどれぐらい筋力が必要なのか、
それを考えていきましょう。
理学療法士が筋力を評価するときに
用いるスケールに「MMT」というものがあります。
リハビリをされたことがある方は、
理学療法士が計測したことがあるかもしれません。

これは基本的には0~5までの6段階です。

「膝を伸ばす筋力は4です」

これに細かく+や-をつけて評価することもあります。

「腕を曲げる筋力は3+です」

こんな感じで表現します。


数字がどんなことを表してるかというと、
5 Normal : 検査者が被検者の肢位持続力にほとんど抵抗できない
4 Good : 段階5の抵抗に対して、被検者が抗しきれない
3 Fair : 重力の抵抗だけに対して、運動範囲内を完全に動かせる
2 Poor : 重力を取り去れば、運動範囲内を完全に動かせる
1 Trace : テスト筋の収縮が目で見て取れるか、または触知できる
0 Zero : (活動なし) 視察・触知によっても、筋の収縮が確認できない

となり、5が一番いいと言うことになります。

5、4、3あたりの方が多いので、
簡単に言い換えると、
5:めっちゃ強く押さえつけてもそれに負けない
4:めっちゃ強く押さえたら負けちゃう
3:抵抗なしなら動かせる

こんな感じでしょうか^^;

ここで基準にしたいのは3の段階なのですが、
股関節で言えば3はこのような動きです。




この動きができれば、股関節外転が
MMT「3」という評価になります。


では久しぶりに突然ですが質問です!
歩行に必要な筋力は
1.5
2.5~4
3.4
4.4~3
5.3
のどれぐらいなんでしょうか?



答え:4番の4~3です。
歩行に必要な筋力は3+程度です。
(3+は軽く抵抗をかけても動かせる)

けっこう弱いと思いませんか?

しかも、もう1つ理解しておくことがあります。
それはMMTでは3から5になったらからといって、
筋力が約1.6倍になったということではないんです。

もう少し分かりやすく説明します。

MMTで5と評価された人の筋力を数値化して「100」だった
とすると、MMTの3は実は「2」ぐらいです。歩行に必要な
筋力は3+程度ですので、3+を数値化した「10~20」程度の
筋力があれば歩けるということになります。


もう一度言います。

けっこう弱い筋力だと思いませんか?


歩行についての筋力や痛みの関係について
こちらでも詳しく解説しています。

なぜ筋トレしても痛みが変わらないのか
その理由が知りたい方はご覧ください。

股関節の痛みは筋トレで治らない場合もある
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