等張性の遠心性収縮は前回の求心性と同じく、
『張りが等しい性質』です。違うのは『遠心性』、
『遠くを中心とする性質』というところです。

今まで述べてきた話でいくと、
筋が働くときには縮むのですが、
これは今までの逆で伸びながら収縮するんです。

難しいですよね。

分かりやすくお伝えします。
何回もでてきてるので上腕二等筋で説明しましょう。

めちゃくちゃ重い鉄アレーを肘をまげてもっています。
そのアレーを台の上にゆっくり置こうとすると、
肘を徐々に伸ばしながらおかないとダメですよね。

この時動きだけ見ると肘は伸びてます。
肘が伸びるというのは上腕の裏側、
振り袖なんて言われる上腕三等筋の働きです。

でもこの時主に働いてくれているのは上腕二頭筋です。
このとき上腕二等筋はいつも以上に働いてくれてます。

伸びながら働く、これが遠心性収縮です。


鉄アレーの例が分かりにくかった方へ、
もう1つ例をあげましょう。

子どもが悪さをしてお母さんに怒られて、
とっさに手のひらに何かを握りこんで
隠したとします。

お母さん「何隠したの?見せなさい!」
子ども、手を開かず。

お母さん「もう早く見せなさい!」
無理矢理子どもの指を開こうとします。
子どもは強く握って抵抗します。

でもお母さんの力が上回り、
徐々に指が開いていきます。

ここで指を曲げるための筋はずっと働いてる
=収縮してるはずですが、さらに強く握りながらも
動きだけ見ると指が開いていってます。

これは指を伸ばす筋が働いたわけではなく、
伸ばされながら収縮してます。

階段をゆっくり降りようとするときの
太ももの筋も遠心性収縮です。

遠心性収縮では非常に力強く筋力を
発揮できるという利点があります。
言うなれば非常にしんどいんです。

階段を昇る時より降りるときの方が
しんどいと言う人がいるのもそのためです。

反面、筋が損傷しやすい欠点もあるので、
この収縮には注意が必要です。

いかがでしょうか?
ご理解いただけましたか?


次回は等尺性収縮のお話です。


※追記
新しい股関節ブログにて遠心性収縮を
階段の事例をもう少し詳しく解説しています。

お時間がございましたらご覧ください。

股関節や膝関節が痛い場合の階段昇降の方法
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